どうも、タビジウニです!
今回は、特例子会社に就職するメリット・デメリットについて解説します。
障がい者採用での就活・転職(中途採用)を考えている方は絶対に知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
是非、ご参考にしてご自身にあった企業選びを行いましょう!
そもそも「特例子会社」ってなに?
特例子会社は、障がい者の雇用機会を創出するために設立された子会社のことです。
例えば、
- 楽天株式会社の特例会社 「楽天ソシオビジネス株式会社」
- LINEの特例子会社 「LINEビジネスサポート株式会社」
- ソニーグループ株式会社の特例子会社「ソニー希望・光株式会社」
などで求人が行われています。
障がい者に配慮した職場環境やサポート体制が整えられていることが特徴です。
配慮の例としては、
- 充実したバリアフリー環境での就労
- 体調の変動に合わせた業務
- 在宅勤務制度(リモートワークの充実)
などがあげられます!
障がいをオープンにして、働きやすい環境を会社と相談できることが
大きなメリットだね!
特例子会社に就職するメリット
障がい前提の働きやすい環境
特例子会社の一番大きな特徴は障がい者の特性に配慮した職場環境が整っていることです。
細かな労働環境は企業によって異なります。
例えば、
- オフィスがバリアフリーに対応している(バリアフリートイレなど)
- 在宅勤務制度の導入
- 短時間勤務
- 通院サポート
などがあり、体調に合わせて安心して働くことのできる環境が整備されています。
また、
障がいによっては体調が安定しないこともあって不安…
という声もよく聞きます。
「一般企業」では体調の変動に合わせた業務の調整などは、あまり行われません。
一方、「特例子会社」では、体調変化に応じた職務調整や支援を受けられます。
特例子会社では、たくさんの障がい者が働いているよ。
だから、体調不良や通院の日も仕事を休みやすい「お互い様の空気感がある」んだ!
手厚いサポート体制
特例子会社では、専門のスタッフ(ジョブコーチや支援員)が常駐している企業もあります。
これらのスタッフにより、特例子会社では、
- 日々の業務
- 体調管理
- メンタルケア
- 仕事の人間関係
などの支援を受けられます。
職場での悩みやトラブルが発生した時も、専門スタッフに相談することで、速やかに対応してもらえます。
そのため、不安をひとりで抱え込むことなく、安心して働くことができるのは特例子会社の魅力です。
安定した雇用と福利厚生
特例子会社は、親会社がいわゆる「大企業」であることも少なくありません。
そのため、特例子会社自体の経営も比較的安定しており、特例子会社の従業員も安定した雇用を受けられます。
また、特例子会社では、親会社と同レベルの福利厚生(保険、年金、休暇制度など)を享受できることがあります。
特例子会社に就職するデメリット
給料が低い場合が多い
特例子会社では、一般企業(非特例子会社)の障がい者採用と比べて、給与が低い傾向にあります。
給料が低く設定される理由はいろいろありますが、
- ルーティンワークや軽作業、補助業務が大半を占める(専門性の低い仕事が多い)
- 特例子会社は、そもそも企業が利益を求めて運用されていないため、従業員への還元も少ない。
などの理由が挙げられます。
そのため、給与は一般企業の障がい者採用と比べても、低くなる傾向にあります。
参考までに、給与所得者全体の平均年収と比べるとこんな感じ。
- 給与所得者全体 : 443万円
- 特例子会社 : 150万円以上300万円未満
やはり、給与は低い傾向がありますね。
「働きやすさ」と「給料」、どちらが自分にとって大切かを考える必要があるね
また、特例子会社では、ボーナスや退職金がない企業も多くあります。
そのため、就職・転職のときは、「ボーナス・退職金はあるのか?」を忘れずに確認しておくことがオススメです。
キャリア(昇進)が難しい傾向がある
特例子会社では、従業員の障がいに合わせた業務が用意されます。
そのため、一般企業に比べて職種や業務内容の幅が狭まる傾向があります。
そうすると、専門スキルを身につける、マネジメント職への昇進を目指す、ということが難しくなります。
特に、特例子会社に入社して、親会社で役職に就けるケースはほぼゼロだとか…
そのため、キャリアアップを目指していきたい方には、特例子会社は合わないと感じることもあるでしょう。
一般企業(非特例子会社)への転職が難しい
キャリアの選択肢として、
「特例子会社で数年働いてみて、そこから一般企業の障害者雇用枠へ転職する」
という選択肢もアリだと思います。
一方、特例子会社から一般企業(非特例子会社)への転職の際は、難しさを感じるときもあります。
その理由としては、
- 今まで配慮してもらえたことが、一般企業では配慮されないことも多い
- これまで経験してきた仕事内容と全く違う(一般企業では専門的なスキルを求められる)
- 特例子会社では「障がい者は多数派」の環境、一般企業では「障がい者は少数派」
などが挙げられます。
特例子会社から一般企業への転職を希望する場合、就労上のギャップや業務のハードさを感じて戸惑うことが多いと言われています。
自分がどんな風に働いていきたいのか、をしっかり考えることが大切だね!
まとめ
特例子会社での就職は、障がい者があっても働きやすい環境である反面、キャリアや給与面で悩みを抱えやすいです。
障がい者採用を検討される方にとって、「特例子会社」のメリット・デメリットを理解することは非常に重要です。
「自分がどのように働いていきたいのか」をしっかり考え、そこを軸に就職・転職企業を選びましょう!
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