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【側弯症手術】どんな手術?手術を受けての症状・生活変化

障がい

こんにちは、先天性脊椎骨端異形成症せんてんせい せきつい こったん いけいせいしょうのタビジウニです✹

今回は、脊柱側弯症せきちゅう そくわんしょう患者によく用いられる「Growing rod手術」をしてみて、術後の経過と実際生活がどんな風に変わったのかをご紹介します。

脊柱側弯症ってなに?

脊柱側弯症せきちゅう そくわんしょうとは、ざっくりいうと「脊椎を正面から見たときに左右に曲がっている状態」を指します。

特に、中学生前後で脊柱が変形し始める「思春期特発性側弯症ししゅんき とっぱつせい そくわんしょう」という症状が多いようです。

側弯症に関しては、このサイトが分かりやすかったのでご紹介します。

https://www.sokuwansho.com/spinal/surgery_spondylolysis.php

https://kcmc.kanagawa-pho.jp/diseases/toppatsu-sokuwan.html

 

私が受けた治療法

私自身、先天性脊椎骨端異形成症という2型コラーゲン異常症の一種である障がいがあります。

この疾患は生まれつき低身長の症状がありますが、加えて、成長期に脊柱の変形も伴います

成長とともに、脊柱の変形が強くみられるようになったため、数年間の装具療法を経て「Growing rod手術(以下、ロッド手術)」を行いました。

また、ロッド手術は、わき腹からメスを入れる「前方矯正固定術」、背中側にメスを入れる「後方矯正固定術」の2種類に分けることができます。

私は、10歳でロッド手術(後方矯正固定術)を受けました。

その後、半年に1回、ロッドと呼ばれる脊柱に埋め込んだ棒を延長する手術を行い、中学時代までに合計7回の手術を行いました。

また、一般的にロッド手術は、身長の伸びが落ち着いてきた段階でロッド(背中の金属)を抜くそうです。

ただし、この最終手術は骨にしっかり癒着してしまった金属を引きがはがす手術になるため、様々なリスクが伴います

そのため、私の場合は主治医と相談し、ロッドは特に抜く必要はないということで、現在もそのまま体内に埋め込まれています

 

手術前後の生活

手術前の生活

手術を行った10歳の頃までは、以下のような身体症状を抱えていました。

  • 慢性的な背中の痛み
    特に長時間同じ姿勢でいることで、背中や腰に痛みや疲れを感じる
     
  • 長距離の歩行が困難
    長距離を継続して歩くと左わき腹に鋭い痛みを感じる
    無理をして歩くと、次の日に足腰に痛みが生じる
     
  • 手足のしびれを感じることもある

 

手術後の生活

ロッド手術を行った後は、手術前の症状が徐々に改善していきました。

  • 慢性的な背中の痛み
    →手術後筋力が落ちているときは痛みを感じました。
     リハビリを行っていくうちに痛みは落ち着き、背中の疲れやすさも段違いで楽になりました
     
  • 長距離の歩行が困難
    歩ける距離が増えました。
     手術前は1km歩くのが限界でしたが、手術後は休みつつであれば5kmほどは歩行ができるようになりました。
     
  • 手足のしびれ
    基本的にはなくなりました。

また、S字に曲がっていた脊柱をまっすぐにしたため、その分4~5cmほど身長が伸びました。

このように、ロッド手術によって側弯症による生活での痛みは軽減されたものの、同時にデメリットもありました。
 

デメリット

  • 首と腰が疲れやすくなった
    一般的に、人の体は腰から首にかけてしなるように曲がります。
    しかし、ロッドを入れることで、金属が埋め込まれた脊柱は一切曲がりません。
    その結果、ロッドの端の部分にあたる首や腰に負担がかかるようになりました。
    特に、上下を向いたときや長時間の座位などで、首や腰へ疲れを感じやすくなりました。

     
  • 運動制限により、人と同じことができなくなった
    特に人と違う生活を送ることを嫌がった私には、周りの友達と同じように体育の授業を受けられないことはかなりデメリットでした。
    また、運動会や修学旅行のアクティビティにも参加できず、寂しい思いもしました。
     
  • 肥満傾向がでてきた
    運動制限により、どうしても体重管理が難しくなりました。
    特に、思春期の体が変わる時期を越してきたあたりから体重が増加し、足首や股関節への負担が大きくなっています。
    病院ではランニングなどは禁止されているので、できる範囲でのストレッチと食事管理で体重を維持しています。
     
  • 背中の傷口が気になる
    私は、後方矯正固定術でロッド手術を受けました。
    そのため、傷口が首の下から腰に掛けて、背中に大きな傷があります。
    そのため、特に温泉などでは人目に気を遣うようになりました…。
    (別にみんな人の背中など気にしていないと思いますが…笑)

 

まとめ

今回は、ロッド手術をおこなう前後の生活について書きました。

もう20年近く前の話なので、記憶もあいまいですが…笑

とはいえ、私はロッド手術を行って良かったと思っています。

一方で、手術にもリスク(複数回手術を行うことによる合併症のリスクなど)もありますので、手術の要否・タイミングなどは主治医としっかり相談することが重要です。

 

以上、今回もお読みいただきありがとうございました。(*’ω’*)

 

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