どうも、タビジウニです!
今回は、障害者採用ではどんな配慮を受けられるのか、面接時に意識すべきことを説明します。
これから面接を受けていく人、企業研究を始める人は必須の内容ですよ!
実際に障がい者として働いている目線で書いてみましたので、是非ご覧ください!
前提:2つ
① いきなり完成させようとすると失敗する
障害者採用の面接では、ほぼ100%「どんな配慮があると働きやすい?」と聞かれます。
でも、普通に考えてそんなの分かるはずがないんですよね。
新卒の方は、社会で働いたこともないのに、就職後をイメージせよというのも難しい話です笑
中途採用の方も、前職と希望の会社は異なった環境で、必要な配慮も変わってくるはずです。
なので、入社前は「最低限必要な条件を揃える」ようにしましょう。
それ以上の配慮は、ためしに会社生活を送ってみて、徐々に完成させていこう、という意気込みが失敗しないポイントです。
② 必要な配慮は正直に答える
当たり前のようで、意外と難しいのがこちら。
面接のとき、「少しでも優秀な手のかからない人材に見せたい」と思うのは、当然の心理だと思います。
もちろん、しっかりできることはアピールすべきなのですが、絶対にやってはいけないのは
- できないことをできると言ってしまう
- 必要な配慮を遠慮して言わない
- 障がいの症状を軽く伝えてしまう
ということです。
このようなことをしてしまうと、いざその会社で働こうとなった時、安心して長く働ける環境でなくなってしまいます。
そのため、自分の障がいは正直に伝えることを強くお勧めします。
「ガクチカ」は盛っても、障がいは盛るな!
(参考)「必要な配慮って正直に答えていいの?」そんなあなたにはこちら
通院休暇
企業によっては、通院などを消化せずに「通院休暇」として扱ってくれる企業もあります。
通院休暇の制度がない場合、通院で会社を休む度に「欠勤扱い」になることもあります。
そうすると、どんな問題が起きるかというと…
- 給料から欠勤した日数分差し引かれる(ボーナスにも影響)
- 欠勤日数によっては、評価や昇進に影響が出る
ということにもなりかねません。
定期的な通院が必要な方は、通院に対する配慮はしっかり確認しておきたいポイントです。
例えば、「透析が必要」「2週間に1回、薬を貰いに病院へ行く必要がある」場合は、有休では足りない可能性が高いですよ!
また、企業によっては通院だけでなく、「障害者手帳の取得・更新」「リハビリ」などでもこのような制度を利用できるようです。
フレックスタイム制度
フレックスタイム制度とは?
一定期間に働く総労働時間を満たせば、労働者は何時に出社・退社してもよいとする仕組みです。
例えば、『20日稼働×1日8時間労働=160時間』とすると、
この160時間をきちんと働けば、
「今日は6時間だけ働いて、足りない2時間分を明日働こう」
「今日は予定があるから、10時出社にして、その分夕方に多く働こう」
といった柔軟な働き方ができます。
障がいがあると、「体調不良」や「通院」は健常者よりも多くなりがち…。
そんなとき、「2~3時間で病院は終わるから、有休を使うのはもったいないな…。」なんてこともしばしば。
このような数時間の離業には「フレックスタイム制度」があると便利です。
特に、「通院頻度が高い方」「体調を崩しがちな方」はフレックスタイム制度を確認することをおススメします。
(病院のためだけに有休が無くなっていくのはあまりに切ないですから…。)
また、会社によっては、「コアタイム有りのフレックスタイム制度」もあります。
例えば、「10:00~14:00がコアタイム」の場合、この時間はフレックス制度が適用されず、離業もできません。
病院の受診できる時間は限られていますので、フレックスタイム制の確認に併せて、コアタイムの有無も確認しましょう。
在宅勤務制度(リモートワーク、テレワーク)
コロナ渦を経て、在宅勤務という新しい形が広がりました。
在宅勤務は、その名の通り自宅で業務を行える制度です。
そのため、
- 満員電車での移動が身体へ負担になる方
- 対面での人付き合いが苦手で、精神的負担を感じる方
- 職場の周囲の音が気になってしまう方
などに非常におススメの制度です。
また、在宅勤務には
- 勤務のほぼ100%を在宅勤務で行う「完全在宅(フルリモート)」
- 曜日などの条件によって在宅と出社を切り替える「部分在宅」
があります。
どちらの働き方にもメリット・デメリットはあるので、ご自身の希望される会社がどちらなのかを確認しておきましょう。
当日の朝に在宅勤務に切り替えられるかも聞いておくと良し。
「急に体調が悪くなったけど、会社を休むほどではない…」なんて時に役立ちます。
ちなみに、私も在宅勤務制度を週2~4日使用しています。
特に、体調変化が出やすい冬時期は本当に重宝します…。
時差出勤制度
企業によっては、出勤時間を遅らせる「時差出勤制度」というものも導入されています。
「時差出勤制度」によって、満員電車を回避できます。(在宅勤務と同様ですね)
また、時差出勤は、正式に会社として導入していなくても、比較的「合理的配慮」として会社に交渉しやすい配慮です。
毎日仕事の前に満員電車に揺られなければいけないのは、身体的にも精神的にもかなりハードです。
都市部の会社へ就職を考えている方で、満員電車に抵抗のある障がいの方は、是非会社に交渉してみましょう。
自動車通勤・駐車場の確保
通勤で自動車を使われる方も少なくないと思います。
特に、長距離の歩行が難しい方は、絶対に「自動車通勤」の相談をしておきましょう。
特に、会社によっては、職場から近い駐車場を急に用意することが難しい場合もあります。
配慮として自動車通勤を希望する方は、内々定よりも早めに相談しておきましょう。
車いすへの配慮
日常的に車いすを使用される方は、先に職場のバリアフリー環境を確認しておきましょう。
よくある困りごととしては、
- 通路が狭く、車いすで通れない
- トイレがバリアフリーに整備されていない
- ロッカーやコピー機などの位置が高い
- オフィスのデスクが高い
- 会議室の移動が大変
などが挙げられます。
職場の環境と、ご自身の今までの生活を照らし合わせて、必要な配慮を相談しましょう。
また、なかには入社に合わせて簡単なバリアフリー化を進めてくれる職場もあります。
入社が決まってバタバタしないためにも、早めに人事へ相談しておくことをおススメします!
電話への配慮
こちらは、聴覚障害の方はもちろん、一部の発達障害の方も確認したいポイントです。
仕事をしていると、職場からの電話だけでなく、社外からの連絡を受けることが多々あります。
そのため、電話対応が苦手な方は、業務が難しい旨、入社前にきちんと伝えておきましょう。
入社前にしっかり苦手なことを伝えておくことで、業務配分の配慮をしてもらえます。
発達障害には、オンラインでの会議が苦手な方もいるよ。
電話対応だけでなく、オンラインでのやり取りについてもしっかり確認しておこう。
一番大切なこと:相談先は本当にある?
最後に、一番大切なこと。
それは、「入社後もずっーーと相談できる環境(相談先)があるか」です。
先に書きましたが、就労環境は「少しずつ」整えていくものです。
でも、それは自分と直属の上司だけではどうにかならないことも多々あります。
例えば、
「何年か働くうちに、障がいが悪化し、通院頻度が多くなった」
なんてことも当然のように発生します。
未来は、今想像できる範囲では収まらないのが普通です。
障害に関わらず、出産や介護など、健常者でも当てはまることだね
そういう時、「きちんと会社として相談できる環境があるのか」は物凄く大切です。
福利厚生とかよりもずっと大事かもしれません。
企業によっては、障がい者の受け入れにまだ慣れていない会社もあります。
それは致し方無いことです。
だからこそ、「こんなこと言って良いのかな…。」と遠慮するのではなく、
- 「入社後もしっかりサポートしてもらえる会社なのか」を入社時に確認する
- 自分からもしっかり困りごとを伝えられるよう、コミュニケーションを大切にする
このようなお互いに寄り添っていく姿勢を大切にしていただきたいです。
まとめ
今回は、障がい者雇用枠での就活・転職を目指す方が、どのような配慮を会社に確認すべきなのかをまとめました。
今回紹介した制度以外にも、筆談対応、残業時間の配慮、業務スピード配慮、などを行っている企業があります。
ゆっくり焦らず、企業とのコミュニケーションを大切にしながら就活・転職活動を進めましょう。
【 就活・転職につまずいている方はこちらの記事もどうぞ 】
応援しています!
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